リフォーム相談:対面式キッチンから壁付けキッチンへのリフォームについて

対面式キッチンがいいのか壁付けのキッチンがいいのか問題。
対面式のキッチンのデメリットについて考えさせられるご相談内容でした。


今回のご相談は、戸建てにお住まいの奥様からでした。
キッチンは対面式のキッチン。

まだ小さなお子様がいらっしゃるそうで
一緒にお食事をされながら、キッチンで作業しないといけないことも多く
対面式キッチンの場合、ダイニングテーブルからキッチン内への動線が長くなり
その移動を不便に感じられ、壁付けのキッチンをご検討されているということでした。

私も、LDKのプランを考える際は
収納や冷蔵庫の置き場を考えた時
対面式キッチンをご提案することが多いいです。

またお施主様も
キッチン内がダイニング側から見えにくく
家事をしながらリビングが見渡せるので
対面式キッチンをご希望される方が多いのは実感としてありました。

ただ、確かに動線のことを考えると壁付けキッチンの方が
ダイニングテーブルに座っていてもすぐに家事に移れて断然使いやすいく
ワンオペで子育てと家事をされている方にはなおさらだなと感じました。

【対面式キッチンのメリット】
・ダイニングやリビングからキッチン内が見えにくい
・家事をしながらダイニング・リビングを見渡せる
・キッチンの後ろ側に収納や冷蔵庫を配置できる→料理の時に動線が短くて済む

【対面式キッチンのデメリット】
・ダイニングからキッチンの家事動線が長くなる

【壁付けキッチンのメリット】
・ダイニングテーブルからの動線が短い→行き来がしやすい
・調理時にダイニングテーブルを作業台として使える

【壁付けキッチンのデメリット】
・キッチンの内がダイニングやリビングから丸見え
・キッチン・冷蔵庫や収納などをすべて壁に沿って設置するため窓や出入口の寸法や位置が制限される

【壁付けキッチンにリフォームする時に気をつけること】
対面式キッチンから
壁付けキッチンにリフォームされる場合
気を付けないといけないことが何点かあります。

・冷蔵庫や食器棚を設置する場所
→キッチンを壁付けにした場合、冷蔵庫や食器棚を設置できるだけの壁の広さはあるかどうか

・レンジフード移設に伴う換気ダクトの経路
→レンジフードから吸い込んだ空気を外へと流すためのダクトの経路を確保できるかどうか

【壁付けキッチンにリフォームするのに必要な工事】
・給排水(水・お湯)の移設工事
・電気(レンジフード・食洗器・照明・電源)の移設工事
・クロス工事(壁・天井)
・床工事(キッチンや腰壁を取り除いた跡の補修)
・下地工事(食器棚を固定するための壁の補強工事)
・キッチン設置工事・キッチンパネル工事
・ダクト工事(ダクトを囲う造作工事・または外壁の穴あけ工事・もしくはその両方)

工事内容やキッチンのグレードにもよりますが
ご予算は120~200万円(税別)ぐらいでしょうか。

【今回のご質問に対するご提案】
・I型の壁付けキッチンだと冷蔵庫や食器棚が置けないのでL型の壁付けキッチンをご提案
・予算削減のためLDKすべての床工事ではなく、キッチン内のみ塩ビタイルを張って床の補修

ただ、もう数年するとお子様もお一人でお食事をされるようになるので
そうなると、お部屋全体を見渡しながら家事ができるという
対面式キッチン本来のメリットを感じて頂けるようになるのではないでしょうか。

お子様の成長とともに、ライフスタイルも変化していきます。
今回のようにキッチンを変更するとなると付帯工事と合わせて
高額なリフォーム費用がかかります。

現在の状況と、もう少し先の未来を見据えて
再度ご計画をされることをお勧めさせて頂きました。

今回のご質問では
対面式キッチンのデメリットについて改めて考える事ができました。
私自身も対面式キッチンを計画することが多いですが
お客様のライフスタイルやキッチンの使い方などをしっかりヒヤリングして
キッチンの形もご提案していこうと思います。

弊社ではリフォームやリノベーション工事のご相談。お見積は無料です。
メールもしくはインスタグラムのDMからご連絡下さい。

  • CATEGORIES

  • TAGS

  • ARCHIVES