2021.08.16

思いは宿る

ぼくの仕事は物作りです。
設計やコーディネートをして、工事をして、空間を作っていく。
その一つ一つが、自分たちの作品だと思って取り組んでいます。
沢山の方に携わって頂きながら
すこしでもかっこよく、快適に心地よく、お客様に喜んでもらえるようにと日々作品を作っているわけですが
そんな「作品」には作った人(人達)の感情や思いが宿るんじゃないかな~と思っています。

【作り手の思いは作品に宿る】

これを最初に感じたのは、学生の時に京都で金剛力士像を見た時です。
生で見た時のその迫力と緊張感。
大学生だったぼくは、思わず足を止めて息を飲みました。
その空気に子供は怖がり、泣き出す子もいました。

【金剛力士像の迫力を生み出すもの】

そんな空気を生み出しているものは何なのかと考えた時に
・ただ単純に顔が怖い
・ドでかい
という事もありますが

あの肌で感じるピリピリとした威圧感はやはり目には見えない所からきているように感じました。
それは、きっと作り手の思い(念)なんじゃないかなと。

きっとこの金剛力士像を作った職人は、それこそ鬼のような形相で、命を削るような思いで、魂を削りながら
一彫り、一彫りに全神経を注いで作りあげたんだと思います。
そして、その職人の思いが、何年たった今でも作品から伝わってくるんだと思います。

【思いは宿ると信じてものづくりをする】

信じるか信じないかは、あなた次第。
ただ、ぼくはそう信じています。

だからこそ、例えばリフォームの現場でも、段取りや工程、職人さんとのコミュニケーションや発する言葉、現場の空気を大切にしています。

職人さんが少しでも楽しく働けるように、お客様に喜んでもらえるように。
そんな住まいからはきっと幸せな波動が出るに違いありません。
職人さんが不機嫌につくった住まいや、無心で作った空間からいい波動が出るはずがない。

工事だけでなく

図面を書く時
プランを考えると時
お客様とお打合せをする時

何かを作る時は
「思いは宿る」
と信じて物作りをしたいと思います。

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