2021.08.16

素敵な空間づくり

お店や、事務所、知人のお家に行った時
『なんかおしゃれだな~』
『他とは違う、いい空間だな~』
と思ったことはないでしょうか。

逆に
『おしゃれなんだけど、そこまで響かないな~』
『まぁこんなものか~』
と思うこともあると思います。

その違いはどこにあるのか、具体的には何が違うのか、いったい何の違いなのかしらと個人的に色々と考えていました。
おそらく、自身の経験と推測から、多分こうじゃないかな~と思っていたことが
最近目にした科学的なエビデンスから、あーやっぱりそうなのかな~と思った話です。

【空間の良し悪しを決めているもの】

今まで行ったことのあるお店や家で、おしゃれだな~、ここの空間はここちいいな~と思ったことはないでしょうか。


また、空間的に好きなお店を思いだしてみて下さい。
友達の家や、モデルルームなど、実際に見て感動した家でもいいです。

では、そこの空間の


・床材の色や質感
・巾木や見切りの形
・壁や天井の仕上げ
・照明の形や色


どこまで正確に思い出せるでしょうか。

全てを正確に思い出せる人はほとんどいないのではないでしょうか。
と、いうことは、どうやら空間の良し悪し決めている物は
意識的に見ている物ではないんじゃないかなと思っています。

【無意識が95%】

話は少し変わりますが、人間の行動の95%は無意識でやっているそうです。
と、いうことはこれを視野に置き換えると・・・
(置き換えていいかどうかわ分かりませんが)

無意識で『見えている』ものは95%で
意識的に『見ている』ものは全体の5%しかないということです。

話を元に戻して、ぼくが考えていることをお伝えすると。
空間の良し悪しを決めているのは、その95%の部分じゃないかということです。

【例えば・・・】

私が住宅の営業をしていた時、部屋からのロケーション(眺望)がいい分譲住宅や土地を販売していると
『いくらロケーションがよくても毎日眺めない』
『どんなロケーションでも1ヶ月であきる』
と話されるお客様が結構いらっしゃいまいしたが、この考え方は個人的にはとてももったいない考えだなと思っていました。

毎朝コーヒー片手に、窓の外を意識的に眺めて
「ふぅ、いい景色だ~」
なんてやるのは確かに精々2~3週間かもしれません。

ただ、意識的に眺めることはなくても(無意識に目に入るだけで)
そのロケーションは空間の広がりや、心地良さ、他にはない特別な空気感を演出してくれていると思います。

【コーディネートの際には】

インテリアコーディネートをする際
床材やクロスなどは慎重に決められると思います。
お部屋の大部分の面積を占めるものなので、それも大切だと思います。

ただ、空間のクオリティを上げるには意識的に見るこたとがほとんどない細部にも拘る必要があるのではと感じています。
しかし、巾木や廻り縁、スイッチやコンセントプレート、取っ手、カウンター、金物などの細部まで慎重に決められる方は殆どいません。
予算をかけて高い物を使わなくても、色のトーンや色遣いを少し気にしてみる。形や大きさを気にかける。
それだけで、空間のクオリティを上げれることが出来ると思います。

【普段の生活の中でも】

これはリフォーム工事をする時だけでなく普段の生活でも生かせれると思います。
普段はなかなか出来ませんが、来客時や大掃除の時には、意識的には見ない、細かいところに気を掛けることが大切だと思っています。

記事を書きながら
小学生の時の担任のおばあちゃん先生が
「掃除は部屋の隅をしっかりやりなさい」
と言っていたり

高校のサッカー部の監督が
「神は細部に宿る」
と言っていたを思い出しました。

恩師の言葉を胸に
普通の人が気づかないこと、気にかけないところも
しっかり目を向け提案・施工していきたいと思います。

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