2021.10.12

白にこだわる

最近、リフォームの設計案件を数件ご依頼頂き
手元にクロスのサンプルが沢山届いたので
せっかくなので、今回はクロス選びについて。

これからリフォームをお考えの方に
少しでも参考にして頂ければと思います

【白に拘る】

白いクロスがあります

これも白いクロス

これも白

模様がそれぞれ違いますが、これも白

貼ってしまえば、もぉみんな白です。
白いクロス貼ってるな~ぐらいしか思わないけど
この四枚を並べると

真っ白
クリーム色の白
グレーの入った白
もぉほぼグレー

何をお伝えしたいかというと
白と一言でいっても
貼ってしまえば白だとしても
「白は白でも色々な白があるよ」ってことです。

【白の選び方】

壁や天井で多く使われる白いクロス
そんなクロスをコディネートをする時は白にもしっかりと気を使って選んでいます。

と、いうのも
新築工事と違ってリフォーム工事は全てが新しくなるわけではないので
既存の木枠や見切り、廻り縁や巾木、床色に合わせて白を選びます。

例えば、古いこげ茶色の枠が残るお部屋なら、クリーム色の白を選びます。
そうすることによって、既存の枠の質感と新しいクロスが馴染んで調和します。
ここでバッキバキの真っ白を選んでしまうと、既存の木枠が浮かびあがって違和感が残ってしまいます。

貼ってしまえば、そんなことは気にならないかもしれないのですが
前回のブログ「素敵な空間づくり」でも紹介させて頂いたように
意識的には見ないヶ所が、空間の良し悪しを決めることが多いと思っています。

ちなみに、リフォームでは木枠や廻り縁を塗装で塗ってもらうことが多いのですが
その時も、塗装屋さんに「白で塗っておいて!」
と言うのではなく、あらかじめクロスのサンプルを渡しておいて
色合わせてをしてもらってから塗ってもらうようにしています。

めんどくさい人のように感じるかもしれませんが
日々、色と向き合って仕事をしている、云わば色のプロの塗装屋さんも
「なんでそんなめんどくさいことすんの?」
という反応ではなく
「そりゃそうだよね~」
といった反応です。

やっぱり白は大事なんですね。

先にも述べたように
リフォームは全てが新しくなるわけではないので
既存の物の質感や色合いとの調和を考えながら、設計やデザインをすることが大切だと思っています。
新しい物と古い物が調和し、お互いを引き立てあう設計やコーディネートを
ぼくは「おいていかないデザイン」と言ってます。


おいてかないデザインについてはまた次回。

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